スリー・ビルボード Three Billboards outside Ebbing, Missouri
スリービルボードwww.foxmovies-jp.com
を観てきました。
セントルイス近郊の架空の田舎町Ebbingが舞台。
娘をレイプされ殺された母親が、捜査が進展しないことに苛立ち、
道路脇の看板に、娘が殺されたこと、警察の捜査が進んでいないことを訴える
広告を出したところから始まるストーリー。
出て来る人が皆どこかいかれているし、、皆馬鹿な行動を重ねていくのですが、
そこはかとないユーモアと希望にあふれている不思議な映画です。
貧しい田舎町の、暗い面もたくさん出てくるんだけど、なぜか希望を感じてしまう。
くそまずいコーヒーが似合いそうな映画なのですが、明らかにコーヒーと分かる飲み物を飲んでいる
シーンはありません。
最後に母親とクビになった警官が、800キロ離れたアイダホ州まで、
娘の加害者ではないもののレイプを自慢していた男を殺しに行く車に積んだ
魔法瓶には恐らくコーヒーが入っているのでしょう。
実際に殺すかどうかは、道々考えようと、かつて憎しみ合っていた二人が車を進めていくシーンで
エンディングです。
スーパーで買った安いコーヒーなのかな。アメリカを感じさせてくれる点でもいい映画です。
ところで、日本人の平均所得はアメリカ最貧州を下回ったそうですね。
以前は、こうした映画に出てくる貧しい生活は、よその国の話と思っていましたが、
他人事ではなくなってきていると考えると、なんだか恐ろしいことです。